産院情報


産院名/アンパロ・マテルナル(Amparo aternal)      サンパウロ

http://www.amparomaternal.org/

✿3児の母です✿

こちらの産院で2008年の第2子に続き、第3子を2011年に出産させていただきました。

ほんとうに使命感が伝わってくる先生、助産婦さん、看護婦さんなどに囲まれて、よいお産を迎えることができました。なにより、安心を実感できる産院だったので、ご紹介します。

出産費用がかからない

◆出産、および出産における入院費用は

すべて無料でした

◆入院中、わたしと赤ちゃんの基本的な検査もしてくれ、日に何度も様子を見に来てくれました

◆おいしいブラジル食も無料でした

◆なぜ、無料???

多方面からの寄付によるところが大きいそうです




自然分娩を重視

◆ブラジルでは、無痛分娩や帝王切開を行うのが一般的だといわれていますが、こちらでは無料出産ということもあって麻酔も含め必要以上の医療措置を行わない「自然分娩」が基本!となっているそうです。それでもいざというときには、帝王切開やその他の処置が受けられる体制も整っているそうです。

母子同室だから安心

◆以前、第1子を私立病院で出産した時、

授乳の時間以外は赤ちゃんを新生児室で預かってもらうという入院を経験しました。

後2~3時間も経てば、出産時の痛みなどは瞬く間に忘れ、「あれ、生まれた子はお腹もすいているだろうに、どこかで泣いてばかりいるのではないだろうか」と、急に心配な気持ちに襲われました。

産後直後は、さすがに立って歩き回ることもできず、自分の産んだ子を探し求めることもできません。そうこうしている内に、看護婦さんが授乳のために30分ほどは部屋に連れてきてくれましたが、また新生児室へ連れて帰り、3・4時間ごとに連れてきてくれるという繰り返しでした。

産後1日くらいを経て歩き出せるようになると、新生児室を見に行っては、ガラス越しで抱っこしたくても触ることもままならなかったことに、えも言われぬ寂しさや不安を感じたことを思い出します。

生まれてすぐの赤ちゃんは、体に問題がなければずっと泣いているというわけでもなく、ウンチもたくさんするわけでもなく、寝ていることがほとんどで、母親の労力もかかりません。やはり母子同室というのは、母子にとってもっとも安らかにいられる状態だと感じました。


ベテラン揃いのスタッフ

◆常に、先生や看護婦さん数人が院内に常駐してくれています。基本的には女性ばかりです。

ただ、出産時にどの先生にあたるかは分かりません。その時に出会った先生が、我が子の新しい命を取り上げてくれた「運命の先生」ということになりますね。

◆アンパロ・マテルナルでの出産数は、

年間約8,000ということですから、日々多くのお産を目の当たりにしていることで、いずれにしても経験豊富なスタッフたちに安心感がもてました。



キリスト教精神

◆創設を指導したのは、カトリック・フランシスコ会の修道女と、サンパウロ大司教、そして一人の医師だったそうです。

創設時の目的は、妊婦、わけてもサンパウロの路上で身寄りのないような妊婦を保護するのが目的だったとか…。

今でも受け継がれている、基本的精神「博愛主義」と「キリスト教精神」によって、人々の人生を守り、社会や病院をサポートしていくという信条を肌で感じることができました。特に出産時の時に立ち会っていただく先生方の雰囲気は、商業ベースの価値では換算できない、人の人生の大切な瞬間に立ち会っているという誇りと使命感に溢れた雰囲気で、いかなる場合でも見捨てずに妊婦の意思と健康を守ってくれるという安心感が伝わってきました。

真夜中の、いつ終わるとも知れない妊婦の体の状況に、大きな余裕を感じさせる姿で付き合っていただけるというのは、よほど研鑽を積んだ精神性がなければありえないことだと思います。

産院の老舗! 

◆慈善団体として設立され2011年で、20年以上前からは、SUS(統一保健医療システム=Sistema Unico de Saude)と連携して、現在では広く一般市民に開かれた産院となっているそうです。2008年以降は、修道会やSUSの後援をより受け、設備やシステムをさらに充実させているということです。

施設は昔ながらのものですが、衛生的でよく管理されていましたよ。

 

 

院内情報

日本語は通じません 

ただし、先生に日系女性もいて、なかには日本

語が話せる人もいました

◆自然分娩

◆母子同室

◆部屋=相部屋(2人~10人)

◆シャワー&トイレはフロアーごとに共用

  大部屋には完備

◆食事=3回のブラジル食&3回の間食

◆入院期間=基本的に2泊3日

◆5歳以下は入室不可

◆新生児用の衣服や毛布のプレゼントあり

不便だと感じたこと

  公衆電話まで少し遠かった 

  部屋の水道が壊れていた




~ わたしが、アンパロ・マテルナルで、出産するまで ~

➊ 妊娠検査=血液検査 /ポスト・デ・サウージ(診療所兼保健所のような所)にて無料

➋ 定期健診=計6回  /ポスト・デ・サウージにて無料

➌ 超音波検査=計2回 /ポスト・デ・サウージの公立病院にて無料

妊娠中の検査は、ブラジル在住者なら無料で加入できる、SUS(統一保健医療システム=Sistema Unico de Saude)に登録すれば、全て必要な検査は居住地から最寄のポスト・デ・サウージや公立病院で行えます。もちろん、自己負担の医療機関で検査をしても構いません。

➍ 陣痛が始まり、連絡も入れずアンパロ・マテルナルへ

➎ アンパロ・マテルナルでの手続き必要書類

   ①イデンチ・ダージ 

   ②妊婦手帳(ポスト・デ・サウージより支給されたもの) 

   ③SUS会員カード 

   ④超音波などの検査結果書類

➏ 出産前に行われる基本的な診察を受け、陣痛を待つ部屋へ

   子宮口の開きと陣痛の痛みを確認して分娩室へ

➐ 無事出産❤

    博愛精神に満ちたよい雰囲気のなかでお産ができたと思っています。

    それどころか、無事出産できた後は、「ただただ感謝!」という気持ちがあふれ、

    「将来は何かブラジルのために・・・。」という感情すら自然にわきあがってきたくらい

    でした。




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